「日本の鳥百科」ハイタカの紹介です(鳴き声あり)。オオタカより小型ですが、体型はよく似ています。オスは翼の上面・尾は青味のかかった灰黒色。メスは上面全体が褐色がかった灰黒色。翼は短めで、丸味もあります。尾は長め。 ハイタカかオオタカの区別がいまいちつきません。 2016年12月30日、北海道函館市 松倉川にて撮影しました。 大きさはカラスよりすこし小さい印象。 (無断転載禁止、会員を含む)本ウェブサイトに記載の会社名、システム名、ブランド名、サービス名、製品名は各社の登録商標または商標です。本文および図表、画像中では必ずしも®、™を表記しておりません。, 第6回 FlycatchersⅠ <ヒタキ類:キビタキ、リュウキュウキビタキ、キムネビタキ、マミジロキビタキ、ムギマキ>, 第10回 Hoopoe、Grey Nightjar、Fairy Pitta、Black-naped Oriole <ヤツガシラ、ヨタカ、ヤイロチョウ、コウライウグイス>, 第41回 Pipits & Wagtails Ⅰ <セジロタヒバリ、ムネアカタヒバリ>, 第51回 Shearwaters Ⅰ<アカアシミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ>, 第52回 Waders Ⅱ Tringa <タカブシギ、クサシギ、コシグロクサシギ>, 第63回 Phylloscopus Warblers Ⅰ <モウコムジセッカ、ムジセッカ、カラフトムジセッカ>, 第69回 Pipits & Wagtails Ⅲ <タイワンハクセキレイ、シベリアハクセキレイ>, 第84回 Acrocephalus Warblers �T<オオヨシキリ、コヨシキリ>, 最もわかり易いのは、胴体の太さです。オオタカは腹の部分が最も太く丸味を帯びた紡錘形です。ハイタカは基本的に前から後ろまで、ほっそりスマートです。, 尾のつけ根、腰の部分に注目します。オオタカでは下腹の白い羽毛が長く、ふさふさとして左右両側から上面(背面側)に盛り上がったように見える場合がよくあります。, 大きさはオオタカ雄の小型個体でハシボソガラスと同じ大きさです。ハイタカは雌の大型個体でも、ハシボソガラスよりずっと小さいです。間違ってしまう理由としては、他に比較する鳥がおらず、単体または一羽だけの時に大きさを正確に把握する難しさが一因になっていると思われます。・・・ここでひと言「迷ったときはハイタカです!」, オオタカは広げた翼の前縁から前に頭と頸が長く突き出ています。これに対しハイタカは頭が丸く頸が短く、翼の前縁から前に出た部分は丸く小さく見えます。特に横から観察した場合、この特徴は顕著です。, 飛び方はオオタカが比較的ゆっくりとはばたくのに対して、ハイタカはひらひらとチョウゲンボウによく似たはばたき方をします。また、ハイタカは翼を閉じてスピードを出しているときなどは、翼を細く尖らせており、特にチョウゲンボウと間違われるケースが多いです。ワシタカの識別では、飛び方(はばたきや帆翔の頻度等)は非常に重要な識別ポイントです。, ハイタカは胴体が細く、尾も長くスマートな印象であるのに対して、ツミはオオタカをぎゅっと縮めた感じです。敢えて言えば、「コンパクト・グラマー型」です。, 飛び方は、ハイタカが前述のようにひらひらとはばたくのに対して、ツミは「パッ、パッ、パッ」と飛び方に少しキレがある感じがします。, 翼指の数(初列風切先端が指のように分かれていること。通常オオタカ6、ハイタカ6、ツミ5、アカハラダカ4)があるのでは?と言う方もいるかもしれませんが、よほどゆったりと帆翔していない限り、数えることはできません。通常の観察では、わからない場合が多いと思います。角度もよく、鮮明な画像であれば数えることはできますが、これだけで種を特定することはありませんので参考程度に考えてください。, また、季節が夏で観察場所が九州の場合、ツミは観察されますが、通常ハイタカは本州や北海道などずっと北の地方で繁殖するためほとんど観察されません。「夏の九州ではどうだ」といった季節や地域による差も知識として身につけておく必要があります。, 注)1.上記説明では敢えて色彩による識別については述べていません。ワシタカ類をまず最初に色彩で識別するような癖がついてしまうと、ノスリ、ハチクマ、チュウヒなどといった色彩の個体変異が大きな種類に対応できなくなるからです。ワシタカ類を識別するとき、色彩は多くの識別ポイントの中の一つとして参考程度に考えた方がよいと思います。, 2.アカハラダカも数値は重複していますが、他の種と比較して翼下面の模様などかなり特徴があり、短い尾や先端が細く尖った翼の形状などから誤認されるケースは少ないと思われますので、ここでは説明を割愛させていただきます。(幼鳥の場合を除く), 次に飛び方(羽ばたきの速さや帆翔の頻度など)や飛翔形(例えば前から見たときに翼が平行か、上に反っているか、下がっているかなど)も重要な識別ポイントです。, 近年写真を撮る方が増えており、まず画像を撮っておいてから、あとで判断すればよいとお考えの方も多いと思います。現場でもカメラのモニターを見せられて、これは何ですか?とよく聞かれます。ただ、識別の観点から申し上げますと、これは誤りです。画像に対する過信は禁物です。<識別全般については別の機会にお話したいと考えています>, 画像だけで判断するこの方法は私には敢えて難しいやり方を選んでいるとしか思えません。例えば、その時に声だけでも、行動や飛び方だけでも意識して確認していれば、識別できる場合が非常に多いのです。. ※ワードの間にスペースを入れて AND検索ができます。, 今日からはじめるバードウォッチング. 3 1. ハイタカは、「ゲド戦記」にも登場する猛禽類です。ハイタカの語源は「疾き鷹」であり、かつては「ハシタカ」と呼ばれていました。 タカ科の中では小型ですが、低空飛行で小鳥を捕食する姿は迫力がありますよ。 この記事では、ハイタカの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。 「日本の鳥百科」ハイタカの紹介です(鳴き声あり)。オオタカより小型ですが、体型はよく似ています。オスは翼の上面・尾は青味のかかった灰黒色。メスは上面全体が褐色がかった灰黒色。翼は短めで、丸味もあります。尾は長め。 モエレのハイタカ2019 9/21 カラスに追われるハイタカ 忙しいな・・・ モエレのハイタカ2019 8/25 沼を横切って帰って行くハイタカ; モエレのハイタカ2019 8/17 ハイタカ オオタカ問題; モエレのハイタカ 1/2 目が合ったハイタカ 奇遇だぜ! い方がよいとか、雛に与える餌をオスから取上げるのに都合が良いとか、オスメスで大きさの異なる餌を捕らえることで、その近辺からある種類ばかりを減らしてしまうことのないような配慮であろうとか、言われています。, ※音を消したい場合は、もう一度クリックしてください。, ※当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。, ※「日本の鳥百科」のページを 検索します。 ハイタカは、「ゲド戦記」にも登場する猛禽類です。ハイタカの語源は「疾き鷹」であり、かつては「ハシタカ」と呼ばれていました。, ハイタカはオスが全長30cm、メスが全長38cm、翼開長(翼を広げた大きさ)が62~76cmほどの大きさをしています。, 生息地の環境に適した体の構造をしており、「幅広で丸味がある短い翼」「長いしっぽ」「腹部にある横縞模様」「力強さを感じさせる黄色い足」が特徴的です。, ハイタカの体色はオスとメスで異なりますよ。オスの背中は灰色で、翼の上面としっぽは青味がかった灰色をしています。白っぽい腹部には栗色の横縞がありますよ。, メスは全体の上面が、褐色がかった灰色をしています。腹部の横縞はオスよりも細かく、首筋には青いまだら模様がありますよ。, ハイタカは暖かい地域の森林や低木地で暮らしており、普段は単独で行動しています。秋冬になると暖かい地方に移動する個体もいますよ。, 樹上などの高い場所に、枝をお椀型に積み上げ内張りには小枝を敷き詰めた巣を作りますよ。, 1回に産む卵の数は4~5個で、主にメスによる約33日の抱卵を経て孵化します。ヒナは生後1ヶ月ほどで巣立ちを迎えますよ。, 獲物を捕まえる際は、急減速や急旋回が自在な翼を駆使して飛び回ります。人間の8倍優れているといわれる視力で獲物を見つけると背後または横から襲いかかり、狩りに適した鋭い爪のついた力強い足でわし掴みにしてしまいますよ。, ハイタカはユーラシア大陸のヨーロッパから東アジアにかけてと、北アメリカ大陸のほぼ全域に分布しています。, 日本では留鳥・冬鳥として全国的に生息していますが、本州以北に多いですね。木々がまばらな林や低木地・農耕地などに住んでいますよ。, よく通る甲高い声で「キッ、キッ、キッ、キッ」「キョ、キョ、キョ」「キィー、キィー、キィー」などと猿のように鳴きますよ。鳴き声を通じて仲間とのコミュニケーションや警戒をしているのだと考えられています。, 江戸時代では小鳥を襲うタカを退治するためにハイタカがタカ狩りに使用されていました。, 非常に神経質なため扱いにくい鳥種ではありますが、狩り能力は上級クラスです。鷹狩匠には「大物」と呼ばれ、列の先頭に立つ鷹匠頭が拳に乗せているほどでしたよ。. オオタカ幼鳥の体下面は縦斑。ハイタカ幼鳥の体下面は横斑で喉から胸は縦斑または三日月斑。初列風切の翼先分離羽はともに6枚。尾の先端がオオタカは丸味が有りハイタカは角張る。ハイタカの尾は全体の比率の中で長い印象。 オオタカ幼鳥の体下面は縦斑。ハイタカ幼鳥の体下面は横斑で喉から胸は縦斑または三日月斑。初列風切の翼先分離羽はともに6枚。尾の先端がオオタカは丸味が有りハイタカは角張る。ハイタカの尾は全体の比率の中で長い印象。 北九州市門司区風師山(かざしやま)。筑豊、北九州在住のバードウォッチャーなら一度は登ったことがあると思います。そう、ワシタカの渡り観察の一級ポイントです。秋は主に9月から11月頃にかけて、上空を多くのタカが渡ってゆきます。風景も素晴らしく、北の山口県側に火の山、関門橋をバックに眼下には関門海峡、巌流島がのぞめ、東は瀬戸内方面、西に彦島、南から南西に向かって企救半島に連なる矢筈山、戸ノ上山、足立山、帆柱山などの山並みを一望できます。, ワシタカ類、ハヤブサ類については、精悍な顔つきや威風堂々とした容姿などにファンも多いことと思います。しかし、識別の分野においては同定(種の特定)が難しいまたは誤認の多い範疇に入るようです。この風師山でも渡りのピーク時には狭い頂上に居場所を確保できないくらい大勢のウォッチャーがやってきます。ただ、残念なことにワシタカ類、ハヤブサ類を100%正確に識別なさっている方は、ごく一部の方に限られるようです。, 今回はワシタカ類の中でも、姿・形の良く似たハイタカ属Accipiterのタカについて私見を述べてみたいと思います。最初にお断りしておきますが、表題にもある通り、「独断と偏見の識別講座」です。私の解説をお読みいただいた際、多々ご意見はあるかと思いますが、あくまでも私個人の意見なのでご質問ご意見等はご容赦くださいますようお願いいたします。また、オーソライズされたものではないので、それをそのまま第三者にお話しされても通用しません。あくまでもご自分の識別の参考としてご利用ください。, ここでは基本的な識別について、わかりやすくできるだけ正確に、図鑑などには載っていない自分の経験から得たこと等も盛り込んで述べてみたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。, さて、日本のハイタカ属Accipiterにはオオタカ、ハイタカ、ツミ、アカハラダカがいます。通常、アクシピターと言えばこれら4種のことを指します。「Accipiter sp.(アクシピター、エス、ピー)」などと言った場合は、「はっきりとは判らないがハイタカ属の一種」といった意味に使われたりします。, これらハイタカ属のタカに共通する識別上の特徴は、�@短く幅の広い翼、�A長い尾、�B鷹斑が散らばる翼下面などです。また、飛び方では、スピードはそれほど速くないのですが旋回能力が非常に高く、林の中も自在に飛び回り餌となる小鳥類等を狩る能力に長けているということができます。, ハイタカ属の中で識別の難しい組合せとしては、�Tオオタカとハイタカ、�Uハイタカとツミがあげられます。それではこの�T、�Uの組合せに絞ってそれぞれを対比しながら識別ポイントを説明したいと思います。ここで識別ポイントを覚えるコツとしては、漠然と識別ポイントを勉強するのではなく、最も似た種類とどこが違うのか?どのように見分ければよいのか?という点に絞ってポイントを比較しながら覚えることが大切です。, また、図鑑で学習したことを実際に自分の目で確認する作業がとても重要です。なぜなら、ほとんどの場合、図鑑のイラストと実際の姿はかなり印象が違うからです。「図鑑にはこう描いてあるけれど、本当はこうなんですよ!」と言えるようになれば一歩前進です。これらのことを繰り返し実践してゆくことで、識別能力アップに繋がっていきます。, それでは前述の�T�Uの話に戻りたいと思います。前置きが長くなりましたがここからが本題です。, 今回は、先日の英彦山ヨルヒコ探鳥会で中途半端で終わってしまったワシタカ類、特にハイタカ属の識別についてお話しました。説明用の画像も無く、感覚的な説明も多いため、理解しづらいところも多かったことと思います。後先になりましたが、お持ちの図鑑と見比べながら読んでいただくと少しは判りやすいかもしれません。, もしできることならば、バードウォッチングに対して日頃感じているいろいろなことをお話していきたいと考えていますが、どうなることやら。運よく続いた場合は、どうぞよろしくお願いいたします。, Copyright (C) 2009-2018 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. ハイタカ属の中で識別の難しい組合せとしては、Ⅰオオタカとハイタカ、Ⅱハイタカとツミがあげられます。それではこのⅠ、Ⅱの組合せに絞ってそれぞれを対比しながら識別ポイントを説明したいと思います。 目的 オオタカの日本産亜種Accipiter gentilis fujiyamae は絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づ く国内希少野生動植物種に指定されており,国内での捕獲,譲渡等が禁止されてい …